先日、アクアのハイブリッド車用トランスアクスルのフルード交換をしました。

トヨタのHV車は、モーターで発進するために、変速機を搭載していないんですが、エンジンとモーターの動力を切り替えるために『動力分割機構』という歯車を搭載しています。

この歯車は、潤滑油としてオートマフルードを採用しています。

また駆動用と発電用の大きなモーターを搭載していますので、その冷却用としてもフルードを活用しています。

 

 

 

 

 

交換はデフオイルと同じ、ドレンから抜いて、フィラーから入れてあげます。フィラーから溢れるところで油量調整です。

 

 

 

 

 

トヨタの修理書を確認すると、このフルードは3回交換をするように記載されていましたので、その通り交換しました。

 

 

 

 

 

アクアのフルードは3.3ℓしか入っていないのですが、トヨタは3回交換を推奨していますので、その通りやると約10ℓの交換となります。

これは、フルードはモーターの熱による酸化劣化が激しい理由からだと考えられます。

その証拠に、交換時に採取したフルードの黒ずみが激しい状態でした。

 

このアクアは、まだ走行距離が12,000㎞程度でした。

その時点で抜いたのが上の①です。

写真ではわかりにくいと思いますが、通常のATF交換では12,000㎞相当では、ここまで黒くならないと思います。

一般のAT車よりよごれが速いということです。これは構造上、高熱による酸化劣化しか考えれません。

相当にフルードは高温にさらされている証拠です。

走り方にもよるのでしょうが、4、5万キロも走ったら、超真っ黒でしょうね。

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