2017年12月31日
最近、正月にしめ縄をした車を見かけなくなったと思いませんか?
自分が免許を取ったころ、正月前になると綺麗に洗車ワックスをかけて、最後にフロントバンパーにしめ縄をして正月の準備をしていましたが、最近はほとんどそんな車を見かけなくなりました。
なぜなんでしょう?
【本来のしめ縄】
本来のしめ縄って『神様の宿る神聖な場所と、俗世(この世・下界)とを隔てる結界を成す』という役目があります。
俗世からの邪悪なものや災いが、神聖な結界の中に入らないようにするために張るという意味でも使われます。
お正月に自宅の玄関にしめ縄をするのも、年神様を迎えるのにふさわしい場所とするため、また、不幸や災いから家内を守るためという意味が込められています。
そこには昔から人々の家内安全、無病息災といった願いがしっかりと込められていたんですね。
車の安全祈願
この古くからの考えが車社会の発展と共に、無事故や交通安全への願いとして、くるまにもしめ縄をつけるというようになっていったんだと思います。
車内にいる人が事故や危険から身を守れるようにという願いがあるのです。
【なぜ最近見かけなくなったのでしょう??】
明確な理由は不明ですが
・車がそれほど特別なものでは無くなった
昔は一家に一台というような価値のある車でしたが、今はひとり一台、あるいはそれ以上というような、それほど希少なものという扱いでは無くなってきたから。
・車の形状の変化
昔の車はゴツゴツとしていて、バンパーやグリル(車のフロントにある格子や網状のパネル)も大きくてしめ縄を取り付けるのに適した部分はあったように思います。それが取り付ける場所がなくなったとか、車体に傷がつく、取り付ける手間がかかるといって取り付けなくなった。
・時代とともに日本の風習の変化
日本の風習にも流行りすたりがあって、形を変えながらも残るもの、無くなるもの、ハロウィンのように新たに生まれるものと色々あります。「車にしめ縄を飾る」というのもその中の一つなのかもしれません。
色々と理由はあるとは思いますが、どうやら周りの流れにあわせて自然とフェードアウトしていった感じですね。
周りがしてないのに、自分の車につけるのは恥ずかしいというのもあると思います。
なにはともあれ、新年早々交通事故などを起こさないよう、ドライバーとしてお互い安全運転で走りましょうね!!
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