2018年1月20日
【マツダ スカイアクティブXに期待】
最近はEVの話題ばかりですが、マツダが新たな方針を打ち出しました。
先日、マツダが「SKYACTIV-X」という次世代エンジンを公表しました。
マツダの社長は『内燃機関革命の第二弾』と意気込んでおり、第一段は、もちろん売れているSKYACTIV-GとDと思われます。
このSKYACTIV-Xは、空燃比で30を超えるスーパーリーンバーン(超希薄燃焼)を実現しています。
【実現できた理由】
従来のガソリンエンジンは火花で点火します。これに対してディーゼルエンジンは圧縮点火で、圧縮比はガソリンエンジンの約2倍ほどあります。
少ない燃料で点火させる希薄燃焼ができるため燃費がいいといわれています。
そしたらガソリンエンジンでもディーゼルエンジンと同じように高圧縮で燃料を噴射し、圧縮点火できればもっと燃費が良くできると考えたのがSKYACTIV-Xです。
そこで問題点は、ガソリンエンジンで高圧縮にするとノッキングが起き、エンジンの破損につながる恐れがあるというのが、今までの常識でした。
それを克服した夢の技術ともいわれています。長年の内燃機へのこだわりが生んだ結果でしょう。
この技術により、CO2排出量が現行車より最大3割減らすことができるそうです。
そうすると、2021年から始まる欧州のCO2排出量95g以下の規制もガソリン車としてクリアできることとなります。それどころかマツダはEVにも対抗できると考えているみたいです。
CO2の排出量を考える場合、EVはもちろん走行時はCO2の排出量はゼロですが、原油の採掘から車両走行まで考えると、火力発電が多い日本の電源構成を前提にすると、発電時にCO2を排出するため、EVは128g/㎞となるそうです。
すでに発売されている現行のガソリン車「アクセラ」は実燃費が、18.2㎞/LでCO2の排出量が150g/㎞と計算されています。ということはSKYACTIV-Xが実現できれば、CO2の排出量が3割カットで約105g/㎞となり、EVを上回ります!
2019年には発売を開始するSKYACTIV-Xは、世界の自動車メーカーがEVにシフトする中、内燃機の復活に一石を投じることができるのでしょうか?世界シェアで2%を満たないマツダですが、頑張ってもらいたいです!!
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